「成年後見人」とは、過齢や認知症といった病気になり判断能力が低下した方の代わりにその判断をおこなう保護者的な人のことを指します。
あわせて説明すると、「法定後見人」になるためには、成年後見人選任の申立てにおいて候補者になるか、家庭裁判所にある名簿に登載される必要があります。
そして、「候補者」・「任意後見人」になるには、対象となる人(もしくはその親族)から頼まれなければなりません。
契約を得る為には、まずはしっかりとした知識を身に付け、真剣に職務を全うする姿勢を貫き、信用を得る事が必要となります。
「身上監護アドバイザー」とは、高齢者や判断能力が低下した方に対し、法律や福祉に関する幅広い知識で日常事務のサポートや生活維持に必要な支援を実施したり、消費生活に関する知識で、高齢者やその家族に対し適切なアドバイスを提言したり、その人らしい生活を支えるスペシャリストです。
身上監護アドバイザーだからという理由で、成年後見人の「候補者」や「後見人」になれるというように直接的に働くことはないかもしれませんが、資格取得者であれば相応の知識があるということで、後見人候補者への要請はあるかと思います。
しかし、身上監護アドバイザーは、成年後見人になるためだけの制度ではございませんので、成年後見制度でカバーしきれないような範囲を対応するわけですから、成年後見制度以外でも仕事となります。
超高齢化社会と言われる現在、「判断能力が不十分になった」と不安を感じている方々も多くいらっしゃいます。
障がいや病気を患い、支援を必要としている方々も少なくありません。
そのような方が安心して生活を送れるよう、支援を求める声は高まる一方です。
その中で、身上監護アドバイザーの資格を持つということは、一定の知識とスキルを証明するものとして、実際の活動の中で、相談者様に大きな安心感を与えることができます。
また、家族・地域・社会との絆が薄くなり、孤独を抱えている人たちへの健康や心の安定を見守る専門家としても期待されています。